魚釣りとマーケティングの共通点②

マーケティング

魚釣りとマーケティングの共通点①からのつづき

釣り方は大きく分けて、

生餌釣り、

疑似餌(ルアー)釣り

の二つがあります。
生の餌は生きたエビや冷凍されたエビ、
ミミズのようなイソメなどを使って
する釣りです。

一般的に遠目に見てボーっとしている
ように見える釣り人は大体これです。

針に餌を付けるだけでなく、時折餌を
周囲に巻いて魚をおびき寄せたり、
釣れた小アジなどを少し大きめの針に
つけて泳がせ、さらに大きなスズキや
ヒラメなどの大物を仕留める釣りもあります。

魚が比較的多くいる時、数が釣れるのは
この釣り方かもしれません。
疑似餌よりも、ニオイや他の魚が食べて
いる様子を見ているので、食べる気満々
の魚は釣れるのがこの釣り方です。

いわゆる大手企業みたいなものでしょうか。

良い提案を持っていても、基本的に仕事は
相手の需要のタイミングでしか起こりえず、
量は多いものの商談が相手ペースで進みがちです。

一方ルアー釣りは、生餌の釣り方と比べて、

広範囲を探れる、
そんなに食い気のなかった魚も食わせる
ことができる、

という特徴があります。

周りの生き餌釣りの人があまり釣れて
いないときでも、ルアーの人だけ釣れる、
ということが起こります。

さて、ここでまたコジつけることが
できるポイントです。

あなたはどちらの釣り方を選ぶ?

魚が多くいる、つまり好景気です。

場所を動かなくても向こうから引き
寄せられて釣れる。これは楽です。

大したマーケティングや営業、製品
じゃなくてもとりあえず需要がある
のでモノが売れる状態。

気を付けているつもりでも、あまり努力
する必要がなく、何かに投資したり、
モノ・サービスの向上ができなくなる状態です。

引き合いが多くて忙しくしているので

「まぁオッケー」

となっている、2011年頃の私かもしれません。

反対に、この広い海にもついに魚がいなく
なってしまったのか、という状態、つまり
不景気と呼ばれる状況ではどうでしょうか。

食い気のある、つまり投資意欲満々の会社が
あまりない場面、ここではルアー釣りが活躍します。

生餌と違い、広範囲にアピールできることから、
魚の目の前までルアーを持っていくことができます。

それで反応がなければ違うルアー、それでも
反応がなければ違う場所、違う魚にと、
どんどん展開していくことができるため、
結果的に魚が釣れる、というわけです。

もちろん、魚が多い好景気にはもっと
釣ることができます。

魚釣りとマーケティングの共通点③―完結編へつづく

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