「大企業病」

経営者列伝
参照画像:日本経済新聞社

立石一真
(1900ー1991)
オムロン株式会社創業者

1933年にオムロンの前身である
「立石電機製作所」を設立。

オートメーションの必要性から
マイクロスイッチなどを自社開発し、
当時の立石電気の資本金の4倍もの
資金をかけて中央研究所を設立する。

ここから計算能力をもつ自動販売機や
自動改札機などを開発。

1900年生まれの立石さんは、50歳を
過ぎてから従業員を100倍、売り上げを
1000倍にして、倒産寸前まで追い込まれて
いた町工場を世界企業へと飛躍させた。

彼の明言は多い。

「人にほめられて有頂天になり、
人にくさされて憂鬱(ゆううつ)に
なるなんておよそナンセンス。
なぜなら、そんなことぐらいで
自分自身の値打ちが急に変わる
ものではない」

「本当に意味があるのは、ロボットや
オートメーションそのものではありません。
まず製造の基本理論を変えないと、
それらは無用の長物ですよ」

「大企業病」

「大企業病」は彼が自社のことをそう呼び、
そこから脱却することを主導した。

他にも障碍者の自立のための施設
「太陽の家」にも本田宗一郎、
ソニーの井深大らと積極的に出資している。

私自身オムロン・マレーシアとは取引を
たくさんさせてもらったが、上は社長から
下は月給3万円くらいのオペレーターまで
社員の品位が高い

おそらく我々中小の経営者が大企業と
取引してイラッとする場面はこの
「大企業病」にあると思うが、
オムロンはこれを最も戒めているのだと思う。

ちなみにマレーシアの「太陽の家」も
私たちが唯一の外部業者だったことは
プチ自慢である。

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