「みんなで考えるなど小学校の発想」松村謙三 

経営者列伝

大阪府出身。
1997年に証券会社を設立。
2002年にプリヴェ企業再生グループ株式会社を興すと、
2004年に 日産自動車から静岡日産自動車株式会社、
三河日産自動車株式会社を買収(2年後に売却)。

他にも神田通信工業(当時従業員数1000名、
医療機器メーカーにOEM供給する製造メーカー)
なども買収。

ディズニーで知られるオリエンタルランド親会社の
京成電鉄、阪急電鉄の筆頭株主(プリヴェ社)。

個人企業が超大手企業から買収を成功させることも凄いが、
売却したがっている、つまり不採算事業を見事に
再生させていることはもっと凄い。

彼のビジネスに対する主張がもっともよく
表れている名言をご紹介したい。

「瀕死の会社を再生させる為には、新しいビジネスを
自分の頭で考えて、勝負しないとダメです。
社員たちから独創的なアイデアを期待してもダメです。
みんなで考えるなど小学校の発想では、
会社は直ぐに潰れてしまいます。
時間の無駄です。
立て直しを覚悟したもの一人が寝食も忘れ、
夢にうなされながら、自分の頭で考え抜いた
閃きこそが唯一の成功の道です。

ビジネスの話とは関係なくなってしまうが、
彼は日本の子育て対策は間違っていると言う。

米国の30年前のイメージを報道しているため、
保育所を多数作ろうとしているが、立派な
キャリアや裕福さよりも良き母親になることが
仕事より重要と考える米国人女性が多いそうだ。

家庭と仕事を両立させているカリスマ女性経営者
として有名で本も多数出していた女性CEOが、

「私が今まで女性は家庭と仕事が両立できると
話してきたことや本に書いてきたことは全て嘘です。
〈中略〉
その証拠に二人の息子はドラッグ中毒です。
子供たちと向き合う時間を仕事に使ってしまったからです」

本当に大切な核となる要素を見抜く眼力、行動力の塊である。

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