「与えられるもの与えて、感謝してくれれば いい」

経営者列伝
画像参照:東洋経済オンライン

佐々木 正
(1915ー2018)

シャープ元副社長

今電卓といえば、百円ショップでも
買えるほどありふれたモノ。

実はこの佐々木が世界で初めて卓上に
置けるほどの小型化に成功した。

シャープに自動翻訳機を売り込んできた、
孫正義に当時としては破格の一億円を
出資するなど、先見性と大胆な行動力は
他に類を見ないほど。

学生時代の研究で、マンゴーとリンゴを
掛け合わせたアップルマンゴー
(下写真参照、右は普通のマンゴー)

は、もはやこれが普通のマンゴーだと
勘違いする日本人が多数を占めるほど、
現在でも愛されている。

韓国は技術を盗んでいくと他の日本企業が
警戒するなか、サムスンに半導体技術を教え、

「与えられるもの与えて、感謝してくれれば
いい、少なくともシャープの味方にはなるだろう」

と思っていたところ、 逆にサムスンに
特許訴訟を起こされてしまい、国内から
批判を浴びたこともあった。
(その後、佐々木とサムスンに復帰した
李健熙 (サムスン電子会長)との話し合いで
和解した。)

大阪の実家への帰省のために既に飛行機を
予約していたが、会食が8月12日に変更に
なったためにキャンセルをし、このキャンセル
した飛行機が御巣鷹の尾根に墜落した
JAL123便であったという出来事もあった。

かのジョブズにも携帯型端末の未来を
アドバイスしたり、惜しみなく知見を
周囲に分け与える姿勢は見習うべき
ところが多い。

120歳まで生きることを証明したいと
言っていたが、これについては叶わなかった。

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