料理界の天才

経営者列伝

「料理界の天才」にして怪物、
マルコ・ピエール・ホワイト。

16歳の時、

「7.36ポンドと本の入った箱と
洋服を入れた服を持って」

ロンドンに出る。

1987年、26歳でロンドンに最初の
レストランをオープンしてすぐ、
ミシュランの星を獲得。

33歳、当時最年少でミシュラン三ツ星を
獲得。
これはイギリスにもたらされた初の
三ツ星だった。
(世界でも指折りの料理人が、世界一料理の
マズい国から生まれたのも興味深い。偏見?(笑)

その後この三つ星を返上することになる。

理由は、

「私よりも知識が深くない人たちが、
私の仕事を評価していたということ。
星を維持するためには、誰かに金を
払って私の名前を守ってもらわなけ
ればならない。
だが、自分の価値、すなわち「星」を
守るのに、本当は、自分自身以上に
適任はいないんだ。だから私は星を
返上した、そしてそのおかげで今日
ここにいられる。」

彼の名言は他にも多い。

「『お料理を楽しんでいただけましたか?』
は馬鹿げている。
どういう料理なのかの講釈と、食べ方の
作法の解説を聞かされる。こっちから
聞かないほうが、食べた人が自主的に
感想を言いやすい。」

「若かったころ、私はレストランで
一番大事なのは料理だと思っていた。
だが、今では一番重要なのは「雰囲気」
だと知っている。次がサービス、
3番目が料理だ。
私たちが売っているのは料理ではなく、
外食という「体験」なのだということ
を認めなければ。」

私たちも商品・サービスがどのような
苦労を経て生み出されたかを語りがちだが、
ユーザーはそんなことに興味がない。

その商品・サービスはどう自分に貢献
してくれるのかという見せ方や、
商品・サービスそれ自体以外の「体験」を
おろそかにしてはいけないことを教えてくれる。

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