串揚げ屋で見る新・ビジネスモデル中編

串揚げ屋で見る新・ビジネスモデル前編

からの続きです。

すでにお感じになっているように、
自分をユーザーとして考えてみると、
もはやこういう買い方はしませんよね。

必要なものは何かを特定するのは
インターネットで事足りるし、
買うものを決めたあとは価格や納期、
アフターサービスの優劣を決めて買う
場所を自分で探します。

つまりかつてのユーザーより何倍も
賢くなってしまっているわけです。

そんなところで創業何十年云々、
秘伝のタレ云々といっても買い手に
信用してもらうことはできなくなって
しまいました。

創業何十年というのは読者のあなたの
ところにも当てはまるかもしれませんが、
言っていけないわけではなく、言う場所と
場面をしっかり考えて使わないと、
逆に買い手を遠ざけてしまうことがあり得ます。

実際企業担当者は、創業から何十年も
同じような製品、事業をしている会社を、

「成長していない企業」

と見なす傾向が高いです。

「300年間茶碗だけを作ってきた企業」

なら、なんか凄そう、となりますが、

「50年間茶碗を作ってきました」、と
2年前茶碗を作り始めました、だとどちらと
一緒に仕事がしたいでしょう。

人によるかもしれませんが、何となく
最近始めた茶碗メーカーを先に訪れて
みたくなりませんか?

なんで今更茶碗をつくり始めたの?

って気になるし、ただならぬ思いや
新しいコンセプトがありそうに感じます。

50年茶碗企業の方は、なんとなく
惰性で今にいたるのかな、とか
感じてしまいますし、茶碗について
相談にいったら、

「こんなことも知らないの?」

なんて冷たくあしらわれてしまいそう、
と想像してしまいます。

Q:長く続けていることをただ単純に良いモノとして発表していませんか?

長く続けていることではなくて、
長く成長し続けていることを
アピールしたいですね。

串揚げ屋で見る新・ビジネスモデル後編へつづく

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