書籍紹介―「儲かるディベロップレス開発法」①

マネジメント

今回はモノづくり業界のリサーチと
いうことで行きついた良書、

「中小製造業がやるべき 増員ゼロ、
10倍速で成功させる 儲かる
ディベロップレス開発法」
著者:四谷剛毅

の内容を、実例を交えながらご紹介
したいと思います。

どうせまた内向きの、生産の効率化とか、
小手先のテクニック(私は好きですが)とか、
製造業特有のジメジメした本かなと、
あまり期待はしていませんでしたが、
どっこい違いました。

この本は新規事業の開発に主眼を置いて
いますが、新規顧客開拓や、マネジメントに
も多くの応用ができるヒントが満載です。

普段このような本を読んでも、読み進みながら
心の中で反論してしまうことも多いですが、
この本は、中小企業が直面する現実をしっかり
分かっていて、人も資金も時間もない中から、
どう新しいものを生み出すか、ということを
実例を交えながら解説しています。

実際に新規事業を作って軌道に乗せた
人間にしかわからない知恵を惜しみなく
掲載しています。

ご興味を持たれたら是非読んでみてください。

 

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早速読み解いていきたいと思います。

「なぜ、今、開発型企業を目指すべきか?」

別に今まで通りの事業を拡大させる方向で
良い、という人も一定数いるものの、
新しい製品、事業を作りたいという願いは、
モノづくりに携わる経営者ならほとんどの
方が、漠然とでももっているのではないで
しょうか。

その中で著者は、開発型企業を目指すべ気理由は、

「収益の向上」

であると言っています。

「客先に協力するだけでは、いつまでたっても
言いなりのまま。
実質下請けなので収益的にも限られてしまう」

「既存商品や既存技術の改善、改良といった
従来の延長線上の取組みだけでは、収益が
尻すぼみで、いずれ立ち行かなくなる」

「他社の後追いばかり続けていては、価格
勝負で低収益体質から抜け出せない」

こう思わない経営者の方が少ないくらい、
当たり前になってしまっている状況ですが、
新しい製品、事業の創出に失敗したり頓挫
している会社が多いのはなぜか?

開発に失敗する2つのパターン

 

「開発に失敗するパターンは大きく分けて2つ。
1つめは開発もどきな開発を続けているから、
2つ目は無謀な開発を続けているから」

つまり、

既存商品の改善や流行りの商品、
ライバルへの対抗のような後追いの開発、
客先に協力するだけの開発、
収益向上につながらない開発、
成果が出る前から大量の人や設備、時間の
ような経営資源を投入してしまう開発

はどれも失敗する、
と言い切っています。

ウダウダ言ってないで実例出せよな!
とのお声が聞こえてきましたので、
プレス加工メーカーK社の例を
端折ってご紹介します。

書籍紹介―「儲かるディベロップレス開発法」②へつづく

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