リー・アイアコッカ

経営者列伝

リー・アイアコッカ
(1924ー)

フォードモーター元社長、
クライスラー社元会長

辣腕経営者として非常に有名な人物。
普通にフォードに入社し、販売部門の
中からメキメキと出世。

今でも存在する「マスタング」の
開発責任者になる。

巧みなマーケティング戦略で、
全米史上にも残る大ヒットとなる。

ただ、創業家であり、会長の
ヘンリーフォード2世との折り合いが
悪くなり、退社することに。

アイアコッカの有名なエピソードは
その後に移ったクライスラー社での
ものが有名。

経営危機に陥っていたクライスラー社を
立て直すアイデアがないかずっと探して
いたアイアコッカはある日、工場の
作業員に呼び止められる。

「オープンカーにしたら絶対に
売れる車種がある」

と言われた彼は、すぐさま溶接用の
ブローランプを持ってこさせ、
その場で屋根を落としてしまう。

その車で工場の周りを自ら運転し、
人々の反応を観察。

そしてまたすぐにオープンカーの
生産を指示し、これが大ヒット。
クライスラー社を死の淵から救った。

すでに大企業であったクライスラー社で、
役員会も開かず、部下に企画を考え
させることもせず、すぐさま行動
したことが、彼の素晴らしいところ。

友達のどうしようもない会社を高値で
買ったり、公私混同していたとの
批判もあるが、すべて自分の責任に
おいてすぐさま行動に移す実行力は、
ほとんどすべての経営者が参考に
すべきものだと思う。

彼の時代よりも、行動の遅さは、
即死につながる時代になっている、
と思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました