経営者の引退

事業承継

何十年もサラリーマンをやってきた人たちは、

「やっと面倒なことからオサラバできる」

というような人も一定数いるようですが、
それでもやはり仕事で必要とされることが
なくなってしまう寂しさを感じる人も
多いようです。

経営者に至ってはこの傾向はもっと
顕著だと思います。

そこでまだ一応あと2ヶ月ほど30代の
私の考えよりも、もう少し引退時期が
近い50代の凄腕経営者Nさんに直接
インタビューをさせていただきました。
(なぜNさんなのか、どう凄腕なのか
はまた後日お話しします。)

「Nさんの引退後についての計画を今後の
時代の予測も含めて聞かせてください」

てなことをお願いし、快く引き受けて
くださいました。

「株主優待券あるからマクドでいい?」

と、外食チェーン世界一のエクセレント
カンパニーで、えびフィレオを頬張り
ながらお聞きしたことを皆さんと
シェアしたいと思います。

自分が一銭も出していない
(いつもNさんご馳走様です)
えびフィレオが思いの外美味しかったので、
話が耳に入ってこなかった部分もあるので
全てはお伝えできていないかもしれませんが、
だいたい以下の通りです。
(こんな書き方したら、Nさんはこのコラムの
読者でもあるので後日いじめられるかもしれません)

・収入と支出の棚卸しをすべし

まず月々の生活費を書き出す。
固定費的なものはもちろんのこと、
特別支出のようなものも多い目に
想定しておく。

年金については支給年齢を60歳にするか
65歳にするかなどシミュレーションを
する際に、世間では総支給ばかりに焦点を
当ててしまっている。

そうではなく、毎月必要な費用を必ず
プラスにする計画が必要で、総支給額で
損得を計算するのはダメ。

必要な費用も現実路線、理想路線を
見極めて計算すべし。

・中小企業は10年で壊滅的に減る可能性高し

労働人口が今後も減ることは間違いなく、
外国人労働者の流入と、中産階級的な
企業の減少が想定される。

結局は今している事業がうまくいかなく
なってしまっては老後も何もないので、
このような社会が訪れたとしても安定成長
できる事業を作る必要が以前より高まっている。

・経営者はエゴの塊

会社にとって自分が必要ではないと
なったら引退すると考えている経営者も
多いが、実際は経営者自身エゴの塊であり、

「上手くいかない可能性が高くても、
自分がやってみたいからする」

とか、

「自分の思うようにしたい」

というものである。
なので、引退して趣味に没頭しようとか
思っていたところで、実際には心理的に
難しい側面もあることを認識すべし。

こんな感じのことをNさんは
おっしゃっていました。

私よりも通常の引退年齢が近いと
思われるだけに、とても堅実な
プランのお話でした。

実際、私の関係する会社で、二代目が
そろそろ70歳に近づいてきているのに
まだ引退しない創業者がいる会社もあります。

手塩にかけて育て、守ってきた事業と
決別するのは難しいんでしょうね。

それに、必要とされる場面が少なくなる
というのはちょっと考えただけでも
怖くなってしまいそうです。

Q:引退後の生活、その時の心理変化を考えていますか?

誰かの役に立っていることが実感できる状態にはありたいものですね。

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